邦人が誘拐され、開放された事件から一年！

　容疑者９名が逮捕、起訴され、公判中、
　主犯は、被害者と同じ町内に住む現地人男性３名、
「金持ちの日本人がいる。誘拐すれば身代金が取れる」
　と、顔見知りの為、知人男性４名の実行犯に邦人宅襲撃を依頼した。
　衛星電話を介して、現地人妻に身代金交渉。銀行支店の現金不足の為、犯人側に身代金は、渡らなかった。
　失敗と判断した主犯は、被害者の殺害を指示。監視中に情が移った実行犯は、
「殺すに忍びない」
　と、被害者の逃走の手助けをし、被害者は、無事保護された。

　この事件の背景には、この国らしさが？

　預金をおろして身代金を用意しようとした妻は、支店の現金不足の為に断念？

　失敗を実感した主犯は、被害者の殺害を実行犯に指示？

　情が移った監視役は、逃走経費の小銭までも被害者に渡し、逃走の手助けを？

　常識外の事がいっぱい！

　公判も混乱中で、逮捕時に容疑を認め供述。主犯の逮捕に、現在は、容疑者全員が無罪を主張！
　通訳不在の為、被害者の出廷証言は未定。
　実行犯の主犯に対する証言も？？？
　証拠より、目撃証言が重視されるこの国。
　今後この事件の結末は？

(2004.01.26)