タイ国内移動の主力交通機関。長距離・短距離ともに、エアコン/ノンエアコンの2通りあり、予算や目的、出発時間によって選ぶことができる。
エアコンバスの利点は、涼しいこと。当たり前のようだが、熱帯では風も暑いのだ。
また、よけいなところには停車せず、目的地まで一直線に走り続けるので時間がむだにならない。ノンエアコンバスは、各地のバスターミナルに入って長い停車時間を取るので、終点にはなかなか着かないのだ。
車内は、遮光着色ガラスのおかげで薄暗く、シートの座り心地もいい。さらに、全席指定なので、必ず席に着くことができる。
サービスもよく、トイレも車内に取り付けられているので、もしもの時にも安心。食事やドリンク、車内映画(タイ語)のサービスがあったりもする。
欠点は、長距離便は朝夕しか発車しないこと。
ノンエアコンバスの車体はオレンジ色に塗装され、内装はステンレス。
短距離便は約20分おき、長距離便は1〜2時間おきにバス・ターミナルを出発するので、遠くに行く時以外は、あまり時間を気にしないですむ。
慣れると便利なバスだが、@うるさい、Aホコリがすごい、B乗り心地が悪い、Cトイレ休憩があまりない、など、いくつか難点があげられる。
全行程300q以上、5時間以上の旅になる時はエアコンバスの乗車をすすめたい。
エアコン/ノンエアコンバスともに、ターミナルは進行方向別に3カ所あり、目的地によって始発ターミナルを選ぶ必要がある。
北部・東北部方面行バス・ターミナル
モーチット・マイ
アユタヤー、ロッブリー、スコータイ、チェンマイ、チェンラーイなどの北部方面、そしてコラート、コーンケーン、ウドーン・ターニー、ノーンカーイ、スリン、ウボン・ラーチャターニーなどの東北部方面行きのバス・ターミナル。
チャトゥチャック公園(ウィークエンド・マーケットの北)の裏側あたりに位置している。
南部・西部方面行バス・ターミナル
サーイ・ターイ・マイ
プーケット、コ・サムイ、ハジャイ、スンガイコーロク、マレーシアなどタイ南部方面、そしてナコーン・パトム、カンチャナブリーなどの西部方面行きのバス・ターミナル。ピンクラオ通りの西の突き当たり、ナコーン・チャイシー通りとの交差点にある。
東部方面行バス・ターミナル
エカマイ
パタヤー、コ・サメット、チャンタブリー、トラートといった東部方面行きのバス・ターミナル。
隣にはバンコク科学博物館&プラネタリウムがある。
バス乗り場での注意
混雑している場所にはつきものだが、置き引きには十分気をつけておく。
席を確保するために荷物を残しておく日本式のやり方は、悪人たちの絶好のカモだ。
貴重品は体から離さないこと。 |