ラ−マ４世通りと、スントン・コサ通りとの交差点南東一帯が、生鮮食料品の卸売販売で有名なクロントゥーイ市場だ。
　バンコク市内で最東端の大市場であり、タイ東部方面から運ばれてくる野菜や果物はすべて一度この市場に集積される。

　安いという事実を裏付けるかのように、市場は汚く、臭く、常に泥にまみれている。
　汚泥とナマモノの入り交じった臭いに、気分が悪くなってしまうこともしばしば。
　バンコクにいながら地方の市場にいるような気分にさせられる、洗練とは程遠い市場だ。

　スントン・コサ通りを挟んで、クロントゥーイ市場の向かい側にたつ市場。
　市場はアーケードに覆われたひとつの商店街になっており、中には電気商品、エレクトロニクス商品、輸入洋酒や外国たばこ、各種輸入缶詰などを売る店が並んでいる。
　外洋航路の港が近いということから、売られている商品の出所はだいたい見当がつくが、海外からの輸入ものは市内より安く買えることも。
　外国産の酒・たばこ類は免税価格になっている。密輸品の総元締め市場と言ったところだろうか。