バラモン教の教えに従い、タイでは昔から新しい街を造る場合、まず基準点となるべき柱を立て、その街の永遠の発展を祈る習慣がある。 バンコクの街の柱は、1782年4月21日の午前6時45分(タイには吉日に加えて吉時間があるのだ)、ラーマ1世によって立てられ、祠は3年後に完成した。
現在の柱はラーマ4世時に造り直されたもので、金色に塗られた直径0.76メートル、高さ2.73メートルの柱はタイ国の国花であるゴールデン・シャワーの木を使用している。 また、この柱が祭られているのは、ラーマ9世によって新築された大理石製の祠だ。 柱には願い事をかなえる不思議な力が秘められているといわれ、ラク・ムアンには加護を求める参拝者が絶えない。
祠の横に立つ建物の中では、専門家によるタイ古典舞踊の奉納が毎日行われていて、旅行者だけではなく、地元の人々の目も楽しませている。 参拝および観賞は無料。