プルンチット通りを東に進み、高速道路の高架をくぐり線路を越えると始まるのがタイ国国道３号線、すなわちスクムビット通りだ。
　国道３号線はカンボジアと国境を接するトラート県まで続く全長399�qの大動脈で、このバンコク側の一部分をスクムビット通りと呼称している。

　線路を背にして立ってみよう。
　本通りから奥に入っていく小道（ソイ）には手前から番号がつけられていて、右手側が偶数番号、左手側が奇数番号となっている。
　すべてのソイには本来固有の名前があるが、このエリアの主要居住者である外国人を考慮してか、最近は番号名で識別することが多い。

　ソイ２と３は、一般にアラブ人街と呼ばれている。ここにはグレース、ナナ、ラジャなどアラブ人の好むホテルがあり、イスラム／アラブ料理店も数多い。看板やネオンにもアラブ語が目立ち、典型的な外国人街になっている。
　また、ナナ・ホテル前には歓楽街ナナ・エンターティメント・プラザが、きらびやかな威容を見せつけている。

　ソイ11周辺はインド／イスラム人街。ここにはインド人経営のホテルやレストランや商店が多い。

　ソイ17にはロビンソン・デパートがオープンしている。上はデルタ・グランド・パシフィック・ホテル。１階はマクドナルド・ハンバーガー。

　ソイ15の斜め向かいのソイ８にあるタイムズ・スクエアは、通称「韓国ビル」。韓国料理店と勧告美容院が１、２階にびっしり。

　全体に、ソイ１から21にかけての両端は、中高級ホテルの密集地帯。このあたりだけで50軒以上の宿がある。