ワット・ポーと言えば、見逃せないのが 「大寝釈迦像」。 涅槃に達して悟りを開いた釈迦を形どったこの大仏像は、頭から足の裏までの全長が49メートル (46メートル、55メートル説有り)、高さが12メートル (15メートル説有り) という巨大なもの。レンガ造りによって大まかに形どられ、その上から漆喰で塗り込められ造形されている。塗装もなまなましい輝きがあるが、中国風仏像のデザインは、いくらありがたくとも日本人にはなかなかなじめないようだ。 寝釈迦像でもっとも興味深いのは、その足の裏だ。 また、仏像の足の裏の異常な偏平にも、立派な意味が隠されている。偏平で土踏まずのない足の裏は、仏陀が超人であることを示す32の身体的特徴のひとつであって、螺鈿細工画を描く目的で偏平にしてあるのでは、けっしてない。 偏平足の人よ自信を持とう。あなたは超人であるかもしれないのだ。 |