空港に着いて、1階ロビーの出口を出て、メータータクシーのカウンターへ行きました。そこで市内のホテルまでのタクシーを申し込んだんですが、乗ったらどういうわけか、運転手のほかに、全然知らないタイ人が助手席に乗り込んでいる。 「友達だから途中まで乗せていく」 と、当然のような顔で言う。しかも、もっと尋ねてみたら、僕らの行き先とは逆方向に行くなんて言った。 「ふざけんじゃねえ」 そう言ってすぐにタクシーを降りましたが、あれはいったいなんですか? こんなとき、どうしたらいいんでしょうか?
*同様の報告が、このほかに1件、入っています。 藤井 これは、この人が正しいね。なんであろうがさっさと降ろすか、降りなかったら自分が降りたほうがいい。 ブラ こいつはナニモノだ? 藤井 タダ乗り野郎だろう。運転手の友人ってのは本当かどうかわからない。あるいはこの運転手のアルバイトかもしれない。どっちにしろ、一緒には乗りたくないね。なにが起こるかわかったものじゃない。もちろん、なにも起こらないかもしれないけど。 ブラ もうかなり前のことだけど、空港タクシーに乗ったら運転手が強盗で、日本人が殴り殺されたことがあったな。 藤井 しかも、新婚旅行でだよ。 ブラ 今も、ああいうことはあるのかな? 藤井 あるみたいだ。去年だったか、到着したばかりの白人が襲われた。金も荷物も盗られて、しかも銃で撃たれたんじゃなかったかな。命は助かったんだけど、それは偶然だよ。 ブラ 危ないな。 藤井 でも、それはたしか空港内で客引きしてた未許可タクシーに乗ったからで、リムジンタクシーとかタクシーメーターのカウンターじゃない。 ブラ 客引きしてたもんなあ、たしかに。 藤井 何度も言うけど、タイに着いたばかりの人間は、金を持っているんだよ。タイ滞在中でもっとも豊かなはずだよ。まだ全然使ってないんだし、そっくり持ってる。その金は体のどこかかバッグの中に入っているんだよ。 ブラ 効率がいいよな、そいつを狙うのは(笑)。 藤井 まだ右も左もわからないはずだし、トラブっても、どうすればいいかわからない。タイ人の顔の区別もまだつかないだろう。悪人にとってはチャンスがある。 ブラ 俺なんかも、知らない国の空港に行った時がいちばん緊張するからな。油断しないようにって言っとくしかない。 |
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