そのほか、観光地にはなんとか旅行者から金を巻き上げてやろうとたくらんでいる連中が大勢いる。大切なのは、英語・日本語にかかわらず、「YES」 と 「NO」 の意思表示をできるだけはっきりさせること。相手を思いやるあいまいな表現、あいまいな笑顔は日本国内だけで使ってもらいたい。 「謙譲」 や 「相手に自分の気を察してもらう」 などという、自我を捨てた日本人的美徳が外国でも通用すると思っている甘さが国際社会で日本が馬鹿にされている元凶なのだ。 しかし、最近多いのが、この威嚇に全力を出す人で、それで周囲の心証を悪くしていることもある。格闘技を身につけた自分を自慢したい気持ちはわかるが、あまり得意になっていると、いつか仕返しを食らってしまう。 アジアの悪人には正々堂々なんて言葉は通じない。いくら体を鍛えていても、銃で撃たれりゃそれでオシマイだ。 ブラ 最近増えたね、この武闘派が。腹の立つことがあると、すぐに手を出すやつが多くなった。 藤井 なんだっていいんだけど、トバッチリ受けないようにだけはしてる。 ブラ 受けそうになったことあるの? 藤井 あるよ。ちょっと顔見知りのヤバいやつが、「オウ、あいつはおまえの知り合いか?」 なんて言ってきたりした。「知らないからなんでもやってくれ」 って言ったけど、どうなったのかな。知り合いのタイ人も、そのときは 「赤の他人の顔しなよ」 って言ってくれた。 ブラ フィリピンじゃ絶対だめだっていうね。 藤井 あそこは必ず銃が出てくるから、腹が立っても忍耐しかない。それに比べれば、タイはまだマシだよ。 ブラ こういう流れになった原因ってあるのかな。 藤井 わかんないなあ。腹が立ったらナイフで刺せっていう教育の影響かな。 ブラ そういう教育はだれもしてないって(笑)。 藤井 でも、刺すのはたいてい校内じゃないか。なにかあるんじゃないの? ブラ 負けそうになったら相手の足を引っ張れとか、間接的にそういうことを教えてる可能性はある。 藤井 俺たちが学校に持って行ったのはヌンチャクで、これは休み時間とかにびゅんびゅん振り回したけど、ナイフは持ってなかったな。 ブラ だからってヌンチャクで同級生や先生を殴ったかい? 藤井 殴ったのはたいてい自分の頭だ(笑)。あれやると必ず後頭部を打つんだよ(笑)。でさ、それがまたすごく痛い。遠心力がついてて 「ガツーン!」 だぜ(笑)。痛さがわかってるから、あんなもので他人を殴れなくなるわけだね。マジで頭が割れちまうよ。 ブラ いちおう教育的なことを言うじゃないか(笑)。でもさ、バタフライだって慣れないうちは手を切ったりするんじゃないか。 藤井 俺じゃないんだけと、グリップを間違えて開いて手をざっくり切ったやつがいる。「やめろ」 って俺は言ってたんだがね、俺が電話中に開いてしまった。勢いよく刃が指にめり込んで 「アチョー!」(笑)。 ブラ それはただのバカなんじゃないか(笑)。 藤井 ともかく、暴力はなるべく使わないことだ。相手が弱そうな場合はとくにね。なにしてくるか、本当にわからんよ。 |
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