タイでの旅行トラブル集19

だれを信用すればよいのか

提供 ジャアク商会
藤井伸二+ブライアン

 

 アジアを旅する初心者が最初に思うのは、いったいだれを信用すればいいのだろうかということ。タイに初めてやってきた外国人は一様にそう思う。
(私だってそうでした。なにしろ言葉が通じないし、寄ってくる人は全員が怪しく見えたものです)

 とくに、差別意識・アジア蔑視の強い日本人は、「低開発国の人間=信用できない連中」 と考えやすい。それでは、本当にだれのどんな話を信用すればいいのだろうか。

 旅の初心者は、異常な疑心暗鬼に陥りやすい。話しかけてくる人間はみんな悪人であり、だれの笑顔にも裏がありそうで信じられなくなったりする。
 たとえば、なにを買っても食べてもボラれているような気がしてしまう。街も食べ物もみんな不潔だし、女も男も病気持ちじゃないのか……。

 だまされたり、危険な目に遭わないように注意するのは大切なことだが、あまりに身を堅くしすぎるのも、神経が疲れるばかり。身の保全にばかり気を使っていると、そのうちだれも寄り付かなくなり、疎外感がさらに発展して、やがてアジア不信につながることもある。
 こういう症状はインド旅行などではよくあることだが、タイ旅行はそれほどキツくはない。もっとリラックスしても大丈夫のはずだ。

 とにかく言えることは、悪意を持っている連中は向こう側から近づいてくるということ。
 また、こちらの好奇心につけこんでくることだ。

「女がほしいか?」
「薬はいらないか?」
「銃を撃ってみないか?」
「楽に金儲けしないか?」
「これは日本じゃできないぞ」

 など、私たちが普段抑制されている部分を彼らは巧みに刺激してくる。

 とりあえず、そういう誘いを断っておけば、深刻なトラブルになることはないはずだ。


藤井 親切にすると怒りだす人もいるんだよね。

ブラ 日本を捨てて海外に来てるのに、日本人の世話になるものかって意識があるんだろう。

藤井 俺も最初のころは日本人の顔を見るのがいやだった。それで、なるべく避けていたよ。10年前のカオサンじゃ日本人は珍しかったし、わりと簡単なことだった。

ブラ 今じゃ 「日本人から情報を得るにはカオサン」 なんて雑誌に書かれてる。

藤井 でもさ、怒る必要ないじゃない。大衆食堂で困ってる感じの人がいてさ、手伝いましょうかって言ったら 「なんだコノヤロウ!」 って怒鳴り返してきた日本人がいたよ。こういう人が通り魔になるんだろうってその場で思った。

ブラ だからさ、すべての旅行者が一般常識を持ってるってことはないんだよ。精神病をわずらってる人だって、現実に旅してるんだから。

藤井 世界を旅してるつもりでも、実際は自分の世界にしかいないんだな。

ブラ 旅なんてものはそんなものでさ、どこに行っても結局は同じなのさ。自分が見たいと思っている景色を見て、話したいと思ってる人と話す。その人以上の人間には、絶対になれないんだよ。

藤井 俺もそう思う。旅で人間が変わることなんてないだろうね。変わったとしても、それは、その人がもともと持っていた性格なんだ。そう考えると、旅はやはり麻薬に似ている。意識の奥を拡大するって意味なんだけど、わかってもらえるかな?

ブラ そう言うと思ってたよ(笑)。

 

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