親しくなると、彼らはこう切り出す。 「これからどこに行くつもりだ」 と。そこで目的地を告げると、 「オ〜(と、いかにも同情的に)、そいつは残念。今日はそこは休みだよ。だから行っても仕方がない。そのかわり、ボクがいいところを教えよう。メモを持ってるかな?」 親切にアドレスを書いてくれたそこは、見も知らぬ宝石店。 「ここに行ってごらん。タイは宝石が安いけど、今日は特別セールスでとても安い。しかもそのセールスは今日までなんだ」 そう言って行き先を教えてくれる。迷っていると親切にもタクシーを泊めて、運転手に行き先を告げてもくれる(とにかく非常に、それはそれは熱心に説明してくれる)。 |
すすめられるままに行ってみると、そこはたしかに宝石店だが、表と裏の区別がつかない地味な構えの店が多い。 「これを買って日本で売れば大儲け。買ってくれる日本の宝石商の住所も教えます。そうですね、東京だったらミキモトとか……」 |
ラーマ1世通りにある怪しい宝石店 Bangkok Jewelry。ガードマンが座って警備しているなんて普通では考えられない。入口ドアの裏では女性がカモを狙って待機中。 |
と、言葉巧みに濡れ手に泡の物語を語る。 冷静になるのはホテルに戻ってからで、 1.そんなに簡単に儲かる仕事なら、みんなすでにやっている。 2.ありはずないよ、こんなウマい話は。 「こんな仕事で稼げるなら、俺は苦労していない!」 463/9-12 StFloor, Look-Luang Road, Mananak, Dusit, Bangkok 10300, and the Thailand TEL 0-2628-3565, 0-2628-3566 (カオサン周辺の詐欺師が利用する宝石店) Rama 1 Rd. (MBKからジム・トンプソンの家一帯を縄張りにする 詐欺師が利用する宝石店) |
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コミック化した1冊 〜知らなきゃアナタもダマされる〜 すでに新刊の在庫なし とごかで目にしたら その場でゲットしておきましょう |
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