格安航空権をあつかう旅行代理店は無数にある。相場がやや上昇気味といわれているバンコクだが、購入価値もまだまだ高く、一軒一軒足で探して安いチケットを求めるだけの価値は十分にある。 しかし、ここで問題になるのは、代理店の数が増えれば増えるほど悪質な店の数も比例して増えていくことだ。 また、これほどひどくないにしても、コンファーム(予約)していないチケットを平気で売ったり、高いチケットを故意に買わされたりするなどの小さなトラブルもたまに聞く。 どの代理店も 「チープ( =cheap )」 を連発して客引きに賢明だが、いざ大金を預けるとなると、本当に信用していいのか不安になることもあるだろう。なにしろ強度の見えっ張りの多いタイでは、外見は立派でも内情は火の車という話はよくあることなのだ。 よい代理店と悪い代理店とを見極めるのは短期旅行者には大変むずかしいと思うが、どんなものでも底値で買おうと思ったら多少のリスクは必然だ。 いちおう判断のキメ手となるべきものを指標としてあげておこう。これは常識程度のものだが、念のため。 仕事もいいかげんにしがち。 @については、もはや海外旅行の常識だ。にもかかわらず 「親切な人=信用できる人」 と思いがちなのは日本国民の人がよすぎるせいだろうか。 Aは夜逃げ前の代理店がよくやる手口で、「××日に取りに来て」 と言われて前金を支払い、指定された当日に行ってみると誰もいないというパターン。 Bタイ人は日本人のような働きっぷりをみせないのは事実だが、現金をいいかげんに扱ったり、ふざけてまともに質問に答えないような店はやめた方がいい。そんな店ではもしトラブルが発生したとしても誠意ある対応はまず期待できない。 さらに日本人旅行者全体にいえることは、 @語学力がないため、会話の内容がよくわからなくても 「ウンウン」 と相手に同調してしまいがち。いつの間にやら相手の言いなりになっていても、どうしようもできないまま金を払ってしまう。 A押しが弱い。納得できない条件でもぶつぶつ独り言を言うだけですませてしまう。自分の意見ははっきり言う。言うだけの語学力がなければ文句は言えない。要するに格安チケットを買う資格がなかったのである。 などがある。 格安チケット購入は旅行者のビジネスである。商売である以上そこには謙譲の美徳が入り込む余地はない。相手を勝手に信用して 「わかっていてくれるだろう」 と思い込むのは単なる甘え。 藤井 はっきり言うことと偉そうに言うことは違う。何度も言うけど、そこのところを間違うと恥ずかしい。 ブラ 英語の上手なやつほど陥る罠だね。とくに女性に目立つ。キツイ口調で言ったって、伝わらないものは伝わらない。 藤井 「わたしはイヤな人間です」ってことは伝わるよ(苦笑)。 ブラ いちばんまずいのは、相手の言いなりになることだ。話の途中でわからなくなったら、その時点で 「わからないから詳しく」って言うほうがいい。ごまかしたりしたら、その店は怪しい。 藤井 あとは、金を払ったら納得することだね。買ってしまったあとで、「隣の店のほうが安かったじゃないか!」 なんてはっきり言ったりする。こんな人、ほんとうにいるんだから(笑)。 ブラ 買う前に、「隣を調べて戻る」って言えばいいんだ。どういうわけか、それができないんだな、日本人は。 藤井 親切に応対してもらうと気が引けて、「ヨソに行きます」って言えないんだと思う。俺なんかも、そういうことがあるよ。でも、やっぱり出て行くけど(笑)。 |
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