タイでの旅行トラブル集 麻薬関係1

スリルいっぱい麻薬の誘惑

提供 ジャアク商会
藤井伸二+ブライアン

 

 タイ国は、麻薬に関しては密告奨励制度をとっている。売人や所持者を報告すれば報奨金がもらえるのだ。
 その制度を利用して、悪事をたくらむ連中は多い。

 具体的に書くと、悪質なタクシー/トゥクトゥクの運転手、ホテルのボーイやポン引きたちが麻薬類の購入をすすめてくる。それで、

「マイ・ペン・ライ、ノー・プロブレン(大丈夫、心配ない)」

 なんて一言を信用して部屋で一発キメていると警官が踏み込んできて、おしまい。
「風向きに気をつけていれば気づかれない」
 といった問題ではなく、それ以前に密告によってばれているのだ。

 この場合、現行犯逮捕がほとんどなので、言い逃れは不可能。
 昔はよくあった警察官との示談金交渉も、ここ数年は警察内部での規律がきびしくなり、印象を悪くするだけの態度でしかない。だいたい弁解無用の即逮捕が恒例だ。
 摘発の際も、最近は医者を同行し、その場で尿検査をさせるから、口先だけの言い逃れもできない。
 売人と警官はグルになっている(あるいはオトリ捜査?)ので、シラをきってもどうにもならないし、最初から違法とわかって購入しているのだから確信犯でもある。
 とにかく、踏み込まれたらアウト!が最近の流れだ。

 ちなみに、もし逮捕されるとどうなるか?

 まず所轄の警察署に連行されて拘留。
 その後、サナーム・ルアン横の司法省にて罪状確認。ここで容疑者は茶色の囚人服に着替えさせられ、両手に手錠、足には足カセがはめられ、まるで中世の奴隷のような惨めな姿となる。
 ほとんど有無を言わせない罪状確認の後、容疑者は司法省で拘留され、調書を取られたあと裁判となり、ヘロインの場合100グラム以上の所持者は無期懲役、20グラム以下は10年以下の禁固及び10万バーツ以下の罰金が課せられる。
 売買目的と認められた場合は当然もっと重くなるし、外国人だからという言い訳など通用しない。リストを見ればわかるのだが、バンコクの刑務所に服役している外国人麻薬犯罪者の多いこと。もちろん日本人も含まれている。麻薬の罪には情状酌量もなく、一般的には恩赦もない。

 また、無事当局の目を逃れたからといって危険が去ったとは言えない。危険を冒すスリルの前にすっかり忘れている人も多いようだが、麻薬そのものがかなりの危険毒物なのだ。
 ショックで死亡する外国人旅行者の数は毎年2ケタ以上。勘違いしている人の中には、「アジアじゃ麻薬なんて一般的なんだろ?」 と言う人もいるのだが、そんな事実はまったくない。まあカ×××アじゃ市場で買えるし、大麻を水田と見間違うばかりに美しく栽培しているけれど、ここはタイ。
 山岳少数民族の中には医薬品として使用している人たちがいるって?
 だったら踏み込んできた警官にそう言ってみる? 

「麻薬で精神革命を」 などと考えているふとどきな輩は文明国(?)から来た傲慢な旅行者しかいない。麻薬をやれば偉くなる、ハクが付く、などとは考えないことだ。そんなものを自慢したって未来ナシ(ところがこれが多いんだな)。
 真に自己改革に臨みたい人は薬物などに頼らずもっと求道的な方向に走った方がいいんじゃないのかな。
 自分にないものを麻薬に求めても無駄。高望みは無理の元だ。

まとめ

@ タイには密告がある

「絶対安全。ノープロブレム」 という麻薬売人の言葉を真に受け、買って帰ってさあ一発キメようかと思っていると、いきなり警官隊が踏み込んできて御用。秘密にしていたのに、なぜわかったのか?
 それは売人が警察に密告したから。大なり小なり、こうした実例ならタイにはいくらでもある。

A 儲け話はもうからない

 うまい儲け話を聞かされ、軽いアルバイト気分で麻薬の運び屋になるが、タイ出国寸前に空港で逮捕。自分ではうまくごまかせたと思っていても、それ以前に密告によって当局にはバレている。
 つまり儲け話はすべて罠だったというわけで、気づいていないのは本人だけ。外国人旅行者がこの手口によくひっかかっており、中には日本人の姿もある。
 麻薬の罪は甘くない。最悪は死刑か無期懲役だ。

B 「旅行者だから」 は通用しない

 タイ旅行の常連の中には 「××ゲストハウスでやってりゃ安全」 とか 「××島のフルムーン・パーティなら見つからない」 とか 「売人の××チャンから買えば平気」 などと言う者もいるが、そんな情報がいつまで有効かはわからない。
 カオサンで言えば、V.S.もタイも、安全だったのは過去の話。×××××の近くの会員制ゲストハウスも、いつまで安全かはわからない。


ブラ いやまったく、最近は本当にきびしいよ。変なことはやらないほうがいい。

藤井 俺の知り合いも言ってたね、「パンガンも、もうダメです!」 なんて。なんというか、連合軍の進撃を前にした帝国陸軍兵士みたいな感じだったよ(笑)。もうパンガン島ではフルムーン・パーティが死守できないって。まさにヒッピーの硫黄島だな。

ブラ 昔は本物のヒッピー外人がバンガローの前でハッパを栽培してたりして、そのわびしさがよかったけどね。

藤井 いまじゃ船着き場についたとたんに警官にボディチェックされるっていうよ。

ブラ そうなったら彼らは行くところがないね。カオサンも一斉が多くなったし、このあいだのV.S.の手入れもすごかったよな。来たのはチャナ・ソンクラムの警官じゃなくて麻薬Gメンだし、警察病院の医者まで連れてきた。しかも真夜中だ。よほど確信があったんだろう。

藤井 俺は知ってるんだけど、内通者がいたんだよ。でも、もともと悪いことしてるんだから、文句は言えないんだよな。

ブラ やっぱり隣の国に行くしかないか。


 

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