タイでの旅行トラブル集 一般トラブル

飲料水と氷は安全なのか

提供 ジャアク商会
藤井伸二+ブライアン


「海外では生水を飲むな」 とよく言われているが、これはタイも例外ではない。特に短期滞在予定者や体の弱い人は生水の飲用をなるべく避けるようにしたいもの。環境の変化やストレスの蓄積に敏感な胃は、水質のわずかな違いにも反応してしまうからだ。

 しかし、一般に危険だと言われているタイの水道水も、実はそれほど恐れる心配はないらしい。
 報告によると、タイの浄水場から送水される水はかなりきれいで、飲用にも十分適しているという。ただ、各家庭に送水する上水道が古く、そこから汚水や細菌が混ざり込んで水質を汚染しているらしい。上水道が整備されているなら平気な部分もあるというわけだ(ホントかな?)。

 実際、タイに長期滞在して体質がタイ人的に変化している人や、もともと体の丈夫な人に聞くと、水道水をそのまま飲んでも別に問題ないとか。虚弱気味の旅行者やアジア不信者以外、神経質になる必要はそれほどないのかもしれないが、昨今は日本人全体が虚弱化しているので、注意するにこしたことはない。

 逆に、最近問題になってるのは、瓶詰飲料水の水質悪化だ。
 現在、瓶詰飲料水はタイの極めて一般的な飲み物として何種類も市場に出回っているのだが、この水が問題になっている。
 具体的に言うと、精製処理をしているはずなのに臭い、後味が残るなどの苦情がたまに出る。どうも濾過や浄化をせずに地下水や水道水をそのまま瓶に詰めて出荷している工場があるらしく、またその工場もかなり不潔なこともあるらしい。水道の水をミネラル・ウオーターのビンに入れて出す日本のカラオケバーのようなものだろうか。
 企業に良心がなくなったのか、以前からの常識が今になって表面下してきたのかは知らないが、たとえ瓶詰といえども手放しで安心できないのは事実だろう。

 しかし、どんなに注意をしていようが、タイを旅行しているかぎり、そうしたものは口に入ってくるものである。
 たとえば、熱帯で休息を取る場合に欠かすことのできない冷たい飲み物の中には必ずと言っていいほど氷が入っているが、これらの氷はほとんどが地下水や水道水を使用して作られている。氷柱などは市内の小さな製氷工場で作られているのだが、中にはどこで混入したのか泥水で茶色く変色したものが必ずある。いくら生水に気をつけていても最後にこんな氷を入れてしまったらどうしようもならない。

 ただし、知らぬが仏と言おうか信ずるものは救われると言おうか、体が弱いことを自称する人でもこの事実さえ知らなければけっこう平気だったりする。黙って見ていると暑さ辛さのあまり氷をバリバリ噛み砕いている旅行者のなんと多いことか。

 ようするに、病は気からと言うべきなのだろう。


藤井 俺は水道の水は平気だね。いちおうボトルの水を飲むけど、なくなってたら蛇口からそのまま飲んだりする。胸やけしてる夜中に飲むと、これがけっこううまいんだな(笑)。なんというか、胃薬にあう味というか(笑)。

ブラ 君の場合はねえ、体内のアルコールで消毒されるんだよ、バイキンが(笑)。

藤井 いや、どうかな。俺は逆にあの5バーツのボトル水がきらいでね。あの後味は最低だよ。なるべく飲まないでいたいね。

ブラ タイの場合、ミネラルウオーターだってまずいからな。

藤井 きらいだねえ、あれも。みんなナトリウムが強い。

ブラ だったら、なにがいいんだよ。

藤井 俺が好きなのはセブン・イレブンのオリジナル水。あれがいちばん硬い味のする水だと思う。俺の田舎の水は硬水なんだよ。だから、それが口に合ってるんだろう。

ブラ 水道水とか飲んで下痢しないか?

藤井 屋台で出てくるサービスの水も、たいていは水道水だよ。なんというか、どんな水でも不潔だったらダメってこと。

ブラ そんなふうに言い切ってていいのかな。

藤井 そういえば、カンボジアでも平気だったな。夜中に喉が渇いて起きちゃったんだけど、カンボジアで夜歩きなんてできっこないじゃん。だからキャピトルのバスルームで水を飲んだ。さすがにキャピトルの水はマズイかなって思ったけどさ、強盗にあうよりはマシじゃないか(笑)。

ブラ たんに運がよかっただけかもしれないさ(笑)。

 

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