タイでの旅行トラブル集36

スクムビット通りに出没する
外国人ニセ警官

提供 ジャアク商会
藤井伸二+ブライアン

情報提供 読者の山崎様
トラブル発生日 2001年5月4日

 

 藤井さん、こんにちは。山崎といいます。
 もしよろしかったら内容の掲載はご自由にどうぞ。

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 2000年5月4日、夜11時ごろ、スクムビット通りソイ11を歩いている時のことです。
 背後から「エクスキューズ・ミー、エクスキューズ・ミー」と、妙にでかい声がしました。
 このあたりはポンビキタクシー攻撃で閉口する場所ですが、今回は、いつもと違う感じなため、振り向いてしまいました。

 以下、いんちき警官との会話です。

イ○ン人
「I am a police man」
 チラッと手帳を見せる。
「今、あなたはタバコを吸っている。タイではタバコを吸って捨てるとペナルティーだ」

わたし
「たばこは吸っているが、道路に今まで捨てたことはない。いつも吸殻はごみ箱にすてている」

イラ○人
「NO! そんなことは問題ではない。 今あなたはタバコを吸っている。パスポートをみせなさい」

わたし
「持ってない」

イラ○人
「コピーでもいい。ドラッグをやっているか検査している。ポケットの中身を見せなさい」

 とりあえず左右ポケットの小銭入れとハンカチをひとつづつ見せました。
 そのたびにドラッグのチェックをしていました。
 だんだんと余裕がでてくると車もボロボロで警察官の制服でないことに気がつきました。
 しかもタイ人ではなく、どう見てもイラ○人の二人連れです。

イラ○人
「パスポートのコピーでもいいから見せなさい。それとすべてのポケットの中身を見せなさい」

わたし
「もう一度ライセンスを見せてもらえますか」

イラ○人
「ポケットの中身を見せなさい」

わたし
「本当に警察官なの? もし本当ならポリスボックスで見せます。いっしょに スクムビットのポリスボックスに行きましょう」

イラ○人
「持ち物をすべて見せなければならない」

わたし
「ポリスボックスに行かないなら、エマジェーシーテレしてポリスを呼びます。ここで待っててください」

 ちょうど目の前にセブンイレブンがあり、テレホンをするふりをしました。

イラ○人
「OK、OK、ノープロブレム」

 そう言って急発進で行ってしまいました。

 以上ですが、尻ポケットの札入れを見せたら車内で見ているふりをして、急発進でいなくなっていたと思います。

 本当にイラ○人には子連れ手品師とか宝石屋のコーチ屋とかろくな目にあっていません。イラン人とイラク人の区別はつきませんが、鼻髭の詐欺を得意としている人種です。
 向こうから話しかけてくる男は、ろくなやつがいないですね。


藤井 この手口は、日本大使館の職員から聞いたね。ただ、そのケースではニセ警官は白人だったらしい。手口も一緒だ。

ブラ 最近は本当の警官も不審者には職質もするしボディチェックもしているしね。それにヒントを得たんだろう。

藤井 ただし、この手口を見破るのは簡単だ。タイの警察官は警察手帳を持っていない。持っているのはIDカードだ。

ブラ じゃ、手帳を見せるってこと自体がニセモノの証明ってわけか。

藤井 そう。だからそれは「俺はニセモノだ」って言ってるのと同じなんだ、実は。

ブラ ただ、日本人は「警察官は警察手帳を持っているものだ」と思い込んでいるからね。

藤井 さすがイラン人、日本人の心はお見通しだ。おっと、イラン人じゃない可能性もあるけどね、この男は。

ブラ スクムビットあたりで声をかけてくる外国人は、みんななんとなく怪しいな。

藤井 そんなことを言ったら、この界隈じゃ道なんて尋ねられないぞ。

ブラ タイ人に尋ねるしかないな。もっとも、タイ人に尋ねられるくらいだったら最初から道には迷わないと思うけど(笑)。

 

 山崎様、投稿ありがとうございました。

 

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