大使館からのお知らせ

タイ:危険なひったくり事件の続発

平成16年9月28日
在タイ日本国大使館

ひったくりでけがを負わされる事件の発生について

 当地において、8月30日及び9月10日に在留邦人(女性)が自宅近くの路地(バンコク都内スクムヴィット通りのソイ35及びソイ53と55を結ぶ路地)で、ひったくり犯人に引き倒され大怪我を負わされる事件が発生しました。ひったくり事件の件数は、昨年1年間で14件の届け出があり、本年は9月21日現在で13件の届け出を受けておりますが、最近、被害者のカバンを強く引っ張り、被害者を引き倒して大怪我を負わせるという悪質な手口の発生をみており、今後も同様の事件が発生するおそれがあります。

 被害者の方は、鎖骨を折られたり、頭部を強打して脳内出血を起こされ手術を受けられるなど長期にわたる治療を必要とする重傷を負わされており、大きな身体的苦痛と精神的苦痛を受けておられます。

 被害者の傾向は、1.女性 2.カバン携帯 3.徒歩で、場所は日本人が多く居住する地区内の歩道・車道の区別のない路地において、時間は昼間帯に多く発生しています。犯人はオートバイの二人乗りか、まれに一人乗りの場合もあります。ナンバープレートは外されており所有者の確認は非常に困難です。

 比較的治安が良いといわれる日本人居住区でも
このような危険があることを認識頂き、以下の対策を心がけて
被害に遭わないようにご注意下さい。

対策

(1)心構えとして、昼間でも外出には危険があることを認識して下さい。特に女性の一人歩きや女性同士の少人数での歩行者は狙われやすいようです。

(2)外出時の注意事項 

歩道・車道の区別のない狭い道を歩くときは、バッグを建物側(車両の通らない側)に持つか胸の前で抱えて持つかしましょう。  周囲をよく確認して、誰かにつけられていないか注意しましょう。  周囲にガードマンや歩行者などがいる状況での被害が報告されています。人がいる場所であっても油断しないようにしましょう。  後ろから来るバイクのエンジン音には特に気をつけましょう。  バッグをひったくられたときにはすぐ手放して下さい。無理に抵抗すると引き倒されたり、暴力を受けたりする危険性があります。

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