領事部邦人保護課からのお知らせ

近年の交通事故の発生状況

2006年12月末発表

在タイ日本国大使館

 

 タイにおける近年の交通事故の発生状況および年末年始における交通事故の予防措置についてまとめましたので参考にしてください。

 

1.交通事故発生状況

 タイにおける近年の交通事故発生件数をみると、1997年には82,336件だったのが1999年には67,800件となり、減少していることがわかります。しかしながら、昨年2005年になるとその数は再び上昇し、総数122,122件を数えました。交通事故発生件数は1997年から2005年の間に増加しているものの、両年の交通事故による死亡者数は1997年には13,836人だったのが2005年には12,871名となり、交通事故に占める死亡者数は減少を示しています。

 次に登録車両1万台あたりの交通事故死亡者数についてみると、2000年には6.0人だったのが2005年には5.04人となりました。また、国家警察庁がまとめた交通事故件数によると2000年では73,737件、死亡者数11,988名、負傷者数53,111名でしたが、2005年では交通事故件数が122,122件、死亡者数12,871名、負傷者数94,445名でした。人口10万人あたりの交通事故による死亡者数は2000年で19.3人でしたが2005年では20.6人と、2000年から2005年にかけて交通事故の死亡者数の割合が増加しています。

 2005年の交通事故の大半は全長54,000キロのハイウェイ(タイ国内の全道路の25%を占める)で発生しています。ハイウェイで発生した交通事故の内、82%の事故原因が交通違反によるものであり、この内の73%はスピードの出し過ぎによるものです。道路が整備されている場所ほどスピードの出し過ぎが多く見られます(なお、道路の整備不備等による事故記録は、この統計には含まれません)。

 

 第2に車両の種類をみると、交通事故総件数の内一般車両32%、バイク21%、ピックアップトラック20%、大型トラック8%、バス6%、小型トラック4%、トレーラー2%、その他の車両が7%、また地域別にみると、都市部83%、農村部17%となっています。2005年のバンコクにおける交通事故総件数は全国の59%、死亡者数13%、負傷者数38%を占めており、他地域と比較した場合にその数が顕著です。

 第3に交通事故の発生時間帯についてみると、18時から21時までの時間帯における事故が最も多く、その後23時までの間一時的に減少するものの、23時から1時にかけて飲酒運転等による交通事故が再び増加しています。

 

 

2.年末年始の交通安全キャンペーン

 年末年始などの長期休暇は帰省ラッシュや観光による交通量が増加するため、この時期の交通事故が政府にとっては最大の懸念の一つとなっています。

 交通事故原因には様々なものがありますが、その中でも飲酒運転が占める割合は高いと考えられています。首相府、保健省、法務省、交通省やその他の有志による組織は交通事故発生数の減少を目標に、特に12月28日から1月3日までの1週間をその重点期間として全国3,036箇所(うちバンコク市内に200箇所)の検問所を設けて交通安全に取り組み、死亡者数410名以下、負傷者数4,555名以下に抑える政策を打ち出しています。交通省は交通信号、街灯、バイク・自転車道、歩道橋、道路標識など一般道及びハイウェイの改良を含めた交通安全プログラム活動を発表しました。連休等の間ハイウェイ局では主要道路に車両安全点検サービスを実施する予定です。

 また法務省はマオ・マイカップ(飲んだら運転しない)財団と協力してアルコール探知機などによる検査や飲酒運転に対する厳罰などの方法を通じて死亡者や交通事故件数を減少させるためのキャンペーンを行うこととなっています。

年末年始をタイで過ごす邦人の皆さんが
事故・事件に巻き込まれることなく、
安全に新年を迎えられるようお祈りしています。

Copyright 2006 Embassy of Japan in Thailand

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