タイでの旅行トラブル集 暴力04

やっぱりバンコクは危ないんですね

夜のルンピニ公園で
オヤジ狩り未遂

情報提供 駐在員のM様

提供 ジャアク商会

 

 以前、ルンピニ公園の前を夜中2時ごろ歩いていたら、バイクに乗った若者数人が近づいてきて襲われました。

 その日はいつものとおり、友人とタニヤの居酒屋で飲でいました。そして、カラオケに行き、毎度のように飲み過ぎです。友人は相変わらずカラオケで寝てしまい、彼を店に残し、私は店を出てふらふらとラーマ4世通りに向かいました。
 運転手はすでに帰しているので、タクシーで帰ろうと思ったのですが、タクシーに乗ったら『吐くな、これは』と思い、ラーマ4世通りを歩き出しました。

 きっとかなり千鳥足だったのでしょう、ちょうどルンピニ公園のバス停を越えたあたり、普段この時間帯なら立ちんぼが数人はいるのですが、こういう時に限ってこの日は誰もいませんでした。
 すると、バイク数台に乗った若い兄ちゃん、姉ちゃんが数名、私に声をかけてきました。

 こちらは酔っぱらいの中年です。兄ちゃんが

兄ちゃん1:どこに行くんだよ、送って行こうか?

私    :大丈夫です。

兄ちゃん2:遠慮すんなよ。

 と言って、数人がバイクから降りてきました。
 薄くて遠い意識の中で、やばいなぁと感じながらシカトして歩き出すと、私の財布の入ったズボンのポケットを上から触って来たので、その手を振り払うと、

兄ちゃん1:送って行くって行ってんじゃねえか?

兄ちゃん2:おい、こいつ日本人か?

私    :やばい、日本人ってバレたかな?

 と思うと、すかさず小突いてきました。

 しかしも姉ちゃんたちは『止めなよ! 止めなよ!』と言ってましたが、手を振り払われた兄ちゃんはブチ切れて、殴りかかってきました。
 こちらは小さな意識の中でこれだけの人数がいたら勝ち目はないし、ナイフ持ってたら出血多量になる、痛いだろうなぁ、ましてこっちは酔っ払いだしなぁと思いながら……
 そうだ! シャツの胸ポケットの中にさっきの釣り銭が数百バーツ入っているんだ!
 と、とっさにその数百バーツを取り出し、空に向けて投げるとパンチの嵐はぴたっと止まり、兄ちゃん姉ちゃんは地面に落ちたお金を拾い始めました。
 私はそのままラーマ4世通りに出て行って、タクシーを止めて無事アパートへ戻ることができました。

 やっぱりバンコクは危ないんですね。
 でも、日本でも酔っているオヤジを襲うオヤジ狩りもあることですから、日本もバンコク同レベルです。というか、世界中どこでも同じ目に遭う可能性が高いでしょう、この状態なら。

 という私も、このような泥酔状態で歩いて帰ろうというのが馬鹿というか無謀というか。

 今でもたまに思い出しますが、ぞっとします。無事でなによりです。

 こんなこともあったので報告します。

 

ご投稿ありがとうございました。

無事でなにより。

深夜のルンピニ公園の周辺は、十年以上も前から危険です。

みなさんもご注意を。

 

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