1916年3月26日に、ラーマ6世の命によって創立された、タイでもっとも古い大学。
1908年に、ラーマ5世即位40周年を記念する騎馬銅像を製造することになり、タイ全土から多額の寄付金が集められたが、その銅像製作費の余剰金で創立した公務員養成学校がこの大学の前身となっている。
格式、入学難易度も、国内でもっとも高い。
開校当初は工学、行政、文理、医学の4学部しかなかったが、1935年にチュラロンコーン大学法が制定され正式に大学となり、現在では合計13学部を持つ総合大学へと発展している(医学部は現在分離され、行政学部はタマサート大学へ移転)。
名君チュラロンコーン大王の名を借りているためか、普通のタイ語表記法では、「大学××」 としなければならないのに 「チュラロンコーン大学」 と固有名詞を前面に押し出しているのも権威の現れだろう。
学生は制服着用が義務づけられており、サンダル履きでは講義を受けることができない。
その学生は良家や財家の子女が多く、駐車場には日本の大学生も驚くほど立派な乗用車が並んでいる。
タイ国で最終学府にたどり着くためには金銭に余裕のある家庭に生まれることが必要条件になっているのだ(十分条件では決してない)。 |