ニューロード

 

「乗馬のできる、立派な道路がほしい」 という西洋人の請願に応えてラーマ4世が造った、バンコク市で初めての本格的計画道路がニューロード。
 正式名はチャルン・クルン(繁栄する都)通りだが、列強の植民地主義西洋人がそんな名前を使うはずがなく、あっさりニューロード(新しい道)と呼ばれるようになった。
 この名称は、現在でも旅行者の間で使用されているが、一般にはシープラヤー通り交差点からタークシン橋にかけてをそう呼んでいる。

 このニューロードを、リバー・シティから南に向かって歩いて行く。
 隣にそびえている巨大な建物は、ロイヤル・オーキッド・シェラトン・ホテル。
 ここからシープラヤー通りとの交差点に出て右折し、ニューロードに入って左に進むとホアラムポーン駅に出る。

 南に少し歩くと、右側に見えてくる渋い茶色の建物が中央郵便局(GPO)だ。旧英国領事館だったという局内は広く、伝統ある重厚さが漂っている。国際電話や電報は、横道を入った別館内で24時間受け付けている。
 この周辺はインド/イスラム人街になっていて、商店にもアラビア文字が目立っている。街の雰囲気もなんだか 「異国」っぽい。
 インド/イスラム料理店も多く、どの店で食べてもおいしい。

 中央郵便局の先は、スリウォン通りとの交差点。この交差点を越えて右に入るとオリエンタル・ホテルがある。

 そのまま南進すると、シーロム通りとの交差点に出る。右斜め前の路地を入って行けばシャングリラ・ホテルだ。

 交差点を過ぎたあたりからタークシン橋までの道路の両側には2階建の古い商店長屋が連なり、屋台の数が増えてくる。

 タークシン橋をくぐって進むと、右に寺院がある。これがワット・ヤンナワー。ジャンク船を形どった、妙な造形の本堂がある。

 さらに南下して行くと、街並から派手さが消え、古さだけが目立つようになる。
 この先に建つ大きな建物は、メナム・ホテル。ここから先、ニューロードはチャオプラヤー川に突き当たるまで続くが、目ぼしいものはなくなり、排気ガスが気になる通りになっていく。

 

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