プラトゥーナーム市場

 

 インドラ・リージェント・ホテル周辺にはプラトゥーナーム市場と呼ばれる総合小売市場が広がっている。

 プラトゥーナームとは 「水門」 という意味。この近くの運河に水門があったことから市民の間でこの一帯をそう呼ぶようになったらしい。

 驚くのは、大通りに面した歩道上を埋め尽くしている露店の多さだが、通りから路地の中に入ってみると、アーケードの下にそれどころではない数の商店がぎっしり詰まっていて、もっと驚く。
 かなり広いうえに狭い通路はまるで迷路のようだ。
 買い物客も常に多く、全体を見るつもりなら、出発前に体力を充実させておく必要があるだろう。

 構成は、ほとんどが衣料品店。生地販売や仕立て専門の商店も多く、注文すれば店先のミシンで数時間のうちに好みの服を仕立ててもらえる。
 パッポン通りで働くゴーゴー・バーのダンサーやナイトクラブの歌手などの服も、このあたりで仕立てており、ハイレグ水着やフンドシ風レオタード、着る人の良識が疑われるほど派手なドレスなどが店先に飾られている。

立地

 ペッブリー通りとラーチャプラロップ通りとの交差点北側一帯を俗にプラトゥーナーム市場と呼んでいる。
 市場は北上するラーチャプラロップ通りの両側に広がっており、インドラ・リージェント・ホテルが最北端に位置している。
 西端はバイヨーク・スカイ・ホテル下で、このホテルの1階から4階までも市場の続きのような混乱した雰囲気になっている。
 交差点南西側、シティ・プラザの対面あたりにはシーフード料理店や露店が集中している。
 交差点南東角も屋台市場になっているが、この一画の本格的営業は夕方6時頃から深夜2時頃まで。

 交通の便はよく、シーロム通りからはNo.14、74、77、スクムビット通りからはNo.2、ニューロードからはエアコンNo.4、民主記念塔からはNo.2、60、エアコンNo.2、12の市バスが通っている。

 

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