ラーマ1世像

 

 プラブッダ・ヨートファー(メモリアル)橋のたもとの公園内に、大バンコク市を見据えるような姿勢で王座に腰掛けているのが、ラーマ1世の銅像だ。
 チャクリー王朝開朝150年記念行事の一環として、1932年4月6日に橋と同時に完成し、時の国王ラーマ7世の手によって、華々しい式典とともに除幕式が行われた。

 しかし、初代国王像除幕から2カ月後の1932年6月に立憲革命が起こり、記念行事もむなしくチャクリー王朝による絶対王制は、150年目にして終焉を迎えてしまった。
 王朝開朝者ラーマ1世像の完成とともにその王朝が権力を失うとは、なんともいえない歴史の皮肉だ。

 銅像の製作に当たったのは、シンラパコーン美術大学の創始者でもある彫塑家のシン・ピーラシー。
 彼はイタリア人だが王室の招聘にあって1923年に訪シャム。
 以後はタイに帰化して、シャム〜タイの美術と芸術発展に一生を捧げた。

 

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