タークシン大王像

 

 戦場に向かう勇将タークシンを形どった騎馬像は、1954年に除幕した。トンブリー地区、ウォンウィエン・ヤイ(大きなロータリーの意)の中心に立っている。

 その躍動的な造形は、全戦全勝を誇った歴戦の勇者タークシンにふさわしいものだ。
 製作は、ラーマ1世像と同じシン・ピーラシー氏。
 銅像が東の方角を向いているのは、その方向にタークシンがアユタヤーを制圧したミャンマー軍撃退戦に出陣する直前まで国主として統治していたチャンタブリー、ラヨーン両県があるためだ。

 タークシン王には稀代の戦才があり、外地戦および内戦に幾多の勝利と殊勲を挙げたが、晩年は精神錯乱状態に陥って家臣を混乱させた。結果的には寺院内に強制収容され、配下のチャクリー将軍に処刑されてしまう。

 在任は、わずか15年。悲惨な最期を遂げた一代限りの国王だが、ミャンマー軍による侵略から国家を救った英雄としての事実は汚されることなく、今でもタイ国民の間でその勇猛さと果敢さが語り継がれている。

 タークシンが即位された12月28日には、毎年国王も出席される記念式典がこの銅像前で行われる。

 

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