その後、ワット・ポーの近くで両替をしていると、またまた先生と名乗るタイ人が話しかけてきました。 そこの学校と言われると、どこにあるのかわからなかったが、なぜだかリアリティーがあり、すぐに信じてしまいました。 安心してしまい、今、だまされて、2,000バーツくらい取られてしまったこと。 そして、これからどうするのか?と聞かれ、ワット・ポーに行く予定と告げると、 「今日は金曜日だからお祈りがある。団体以外は15時以降でないと入れない」(注1) と、言われました。 そしてタイはタイシルクが有名だから、安いところを教えてあげると、紙に書いて教えてくれました。 私はまたもや、すぐに信じてしまいました。 近くに停まっていたトゥクトゥクを紹介し、この色のナンバープレイトはタイ政府が管理しているから安心だ(注2)、他の色は個人でやっているから言い値で高く乗せられてしまう事もあるけど、これなら安心だよ。1時間30バーツだよ。と教えてくれました。 そんな親切な事は現地添乗員からも聞いた事がなかったので良い情報をくれていい人だと思ってしまいました。 トゥクトゥクの運転手ははじめはプラン通り動いてくれたのですが、途中からよく意味のわからない事を説明し、宝石店や、シルクのお店などに連れて行くようになりました。 私は見るだけならいいか、と思いお店に入ると、見るだけでは済まないようなお店でした。 一軒目はスーツのアオキやコナカみたいなお店の雰囲気でお店のクラークさんもいろいろと薦めてきましたが、私が要らない要らないと言っていると、そのうち「必要な時は声を掛けて」と言い残して立ち去りました。 二軒目は入った途端に怖いと思うようなお店で、スーツの男が出てきて2階に案内しようとしてきましたが、 そんな事が続き、この運転手もおかしい!とやっと気づく事ができました。 最後にワット・ポーに戻ると同じ場所で「そこの学校の教師」を名乗る男がまだいました。 あー、またやられた、とかなりのショックを受けました。 たまたま、彼のいる近くを通らなくてはならなかったのですが、私たちに気づくと看板などの後ろに隠れた様子でした。 他にも、寺院でトイレに入り、3バーツを払っておつりを貰おうとすると、おつりをごまかされたりもしました。 旅行客をだます人が多く、悲しくなりました。 (おわり) |
注1.ワット・ポーは1年365日無休で拝観可能。昼休みも休憩もなし。「今日は休み」「いまは昼休み」と言った時点でそいつは詐欺師。 注2.トゥクトゥクのナンバーの色は一種類だけ。登録車両しか走行できない。貨物配送車やホテル/レストランの送迎車を除きを除き、トゥクトゥクに白ナンバーは存在しない。 |
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