2005年の夏にバンコクに一人で行ったときのこと。チャイナタウンに行こうと思い、その入り口で地図を広げていると、50くらいのまあ普通のおっさんが寄ってきた。ああ、きやがったな、と思ったが、 それからチャオプラヤーの対岸の、あまり立派ではなかったが、お寺にお参りに行くからついてくるか?と聞くので、思わずついていってしまった。ボート乗り場はやはり普通の民家の裏みたいで、タクシーのようにいつの間にか来たボートに乗り、その対岸のお寺にお参りして、その後どうするか? 「ボートでここらへんを廻って飯でも食うか」ということになり、まあ世間話をしながらビールをがんがん飲み、飯を食った。 野郎はチャイという名で明日田舎のチェンマイに帰るとか言っていた。で、チャオプラヤーを渡りその民家みたいな船着場についたとき、おれはなんか眠かったけどチャイに起こされて、「金が足りないから出してくれ」みたいな話をされた。ぼうーっと財布を開いて何バーツか渡したけど、まだ足りないようだったので、日本円の1万円が別のところにあったのでそれも渡した。 でも「そんなにかかるわけない」と思い、「高すぎるぜ」と言ったが、そのときその船着場にやばそうな別のおっさんがいたのですばやく下船した。 船はあっさりどっかへ消えた。そのおっさんの脇を抜け一般の道路に出たときは頭に来たけど、ビール飲んで飯食ってボート貸切にしたと思えばまあいいか、と思うことにした。 その前日はやはり宝石のどうのでトゥクトゥクのあんちゃんと喧嘩して、難は被ることなく過ごしたが、やはり親切めかして近ずく奴らはろくなもんじゃない。 今まで中国には何十回と行っているけど、中国の場合はなんとなく見た瞬間にだいたいどんな人間かわかるというかわかりやすいけど、東南アジアの詐欺師はそれに比べると (2007.11) |
タイ人は話術が巧みです。こと詐欺行為に関しては研究熱心ですので、充分に気をつけてください。 この投稿にもありますように、親切な笑顔を浮かべて近づいてくる連中にはあまりまともな人はいません。観光地などで声をかけられたら、まずは用心しましょう。 (ジャアク商会代表 フジイ) |
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