タイの仏教それ自身は 「サンガ統制法」 なる国法で厳粛に体制が確立されており、教義を曲げて解釈するような派閥の存在は認められていない。 そのタイ仏教には、いくつかの派閥が存在する。 まず、現タイ仏教界の主流はマハーニカイ派と呼ばれる在来派閥で、圧倒的大多数とともに、タイの仏教界を制圧している。 これに対する少数派代表は、ラーマ4世が王位に就く以前の出家中に始めたタマユットニカーイ派だ。 これら以外にも派閥は存在するが、なにしろ少数派であるし、なかには教義を誤って解釈しているとされ、サンガから訴えられている集団もある。 たとえば、サンティ・アソークがその一派だ。この一派は、禁欲主義を極限まで高めた集団であり、仏教の原点を追求しているが、その結果としてサンガまで否定してしまった。 それ以外でも、マハーニカーイ派とタマユットニカーイ派が抗争することもある。 |
|
|