2005年1月6日、女二人旅でタイにも慣れてきたころ。。。 私がトイレに行っている間に友人がMBKの前で一人でタバコを吸っていると、おばさん二人組で急に、 「火を貸してほしい」 と声をかけられたそうです。 私は怪しいなと思いながらも、バス亭の位置だけ教えてもらおうと、聞くと伊勢丹前まで一緒に行くと言い、一緒に歩きました。 「いいバッグだね、どこで買ったの? いくらしたの? おとくだね。英語が上手だ。私の親戚が日本に住んでいるんだ。何歳だ? タイははじめてか? 明日の予定は? 明日一緒にランチを食べよう、すぐ近くが家なんだ。待ち合わせは何時にするか」 としきりに待ち合わせようとしてきます。 そのとき、道の途中で日本人の男の人が私たちに、 「ちょっといいですか。さっきから見ていたんですが危険ですよ。たぶん詐欺師です」 と教えてくれ、その男の人にたすけられ難を逃れました。 (2005.01.11) 藤井 典型的な詐欺師の超えかけパターンだ。家に連れて行こうとしているから、トランプカード詐欺と見て間違いない。 ブラ その場でショップに案内したら、宝石詐欺ってことだな。 藤井 そのとおり。これはもう、はっきりしている。 ブラ しかし、多いよなあ。多い多い。このあいだ久しぶりにバンコクに行ったけど、全然減ってないよ。 藤井 このあいだ日本大使館で取材したときに聞いたんだが、この連中、警察に逮捕されても被害者が示談にしてしまうので、罪にならずに簡単にシャバに戻っちゃうんだそう。だから、減ることはないみたい。 ブラ 捕まらないよう、金だけに狙いを絞ってるんだな。 藤井 こうなると、普通のビジネスってことになっちゃうのかな。でも、この手の人たちは、すっごい顔してるよ。まさに悪人の顔っていうか、それ以外にない顔つき。やっぱり悪いことはしたくないなと思うね、あの顔を見たら。 さて、こうして近づいてきた悪人たちは旅行者を安心させる(あるいは舞いあがらせる)と、具体的にダマシ話を進めはじめる。それらの話も、あとで冷静に考えればけっして納得できるものではないのだが、どういうわけかみな一様に話を信じてしまう。 彼ら悪人たちの口車に乗せられた人たちは、全員が口をそろえてこう言う。 |
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