サナーム・ルアン

王宮広場

 

 以前は王族の火葬場として利用され、その名も 「王族火葬広場」 という不気味な名称で広く市民に親しまれていたが、その名前に不吉で縁起の悪いものを感じたラーマ4世が、現在の名称に変更された。

 1949年から、商人を集めてここで毎週末の2日間だけ市場が開かれることになった。これが今にいうウィークエンド・マーケットの発祥だ。
 広場は以後、33年間に渡って騒々しく賑わうが、1982年にチャクリー王朝開朝およびバンコク市200周年記念行事がこの広場で執り行われることになり、ウィークエンド・マーケットは記念行事の一環として、新たに造成されたチャトゥチャック公園の南側に移転されることになった。
 この間、立憲革命集会や反日集会など様々な政治集会がこの広場で開かれ、1970年代に入ると 「サナーム・ルアン」 と言えば 「文句ばかり言っている人」 という流行語までできてしまう。

 現在は、国王王妃誕生日の記念式典など国家の儀式が行われる日を除いて市民に開放されており、政治集会などもほとんどなく、凧揚げする人、酒を飲む人、ぶらぶらする人などで昼夜を問わずにぎわう庶民的でのんびりとした広場となっている。
 公園北側には、地の神を祭るプラ・メー・トラニ象もあり、こちらの信仰も篤い。

 それでも、王族の火葬場としての機能は保っており、1998年にはラーマ9世現国王の母君の葬儀と火葬が執り行われた。

 

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