ワット・ボウォニウェート

正式名称:ワット・ボウォラニウェス・ヴィハーラ、ワット・パワラニウェス
通称ワット・バヴォーン、ワット・ボウォー

 

 出家中のモンクット王子(後のラーマ4世)によって1833年に創始された、仏教の新宗派であるタマユットニカーイ派の総本山。
 タイ国内に数ある寺院の中でも最も格式が高く、ラーマ9世ことプーミポン国王も出家中はここで修行された。
 境内にはマハマクート仏教大学と2つの小学校のほか、仏教博物館もある。

 建立は1826年、ラーマ3世の副王の命による。
 初代管長はのちにラーマ4世となるモンクット王子であった。
 就任後、王子はこの寺院内において、戒律を守り通す厳格な修行によって仏教の原点に立ち返るタマユットニカーイ派を創設した。
 噂が広まると、その頃乱れ始めていたシャム国仏教界に嫌気をさしていた厳格仏教主義者たちが次々と入門を希望しはじめ、現在もその門戸を叩く人々は絶えていない。
 タマユットニカーイ派はタイ国全仏教徒の約10%を占めるだけの小団体(寺院に至ってはタイ全土の寺院の3%)だが、王族など地位のある人々に熱心な信仰者が多いため、寺院の尊敬度も高い。国家の宗教局長も代々この寺院の管長が努めることになっている。

 格式の高い本堂の内部には、スコータイ王朝時に製作されたタイ国でも有数の美しさを持つと言われる本尊が安置されているほか、西洋美術様式で描かれた内壁の仏教画など、見るべきものが多い。しかし、正門は堅く閉ざされ、雨季明け頃の特別な仏教日を除いて一般人は立ち入り禁止。
 境内や隣接するマハマクート仏教大学、マヌサーサヌーガ、ワット・ボウォニウェート両小学校内には入ってもいいが、この寺は特に戒律が厳しいので、修行僧への応対は十分に気をつけたい。

 

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