詐欺師は、一時期ほどの数はいないものの、絶滅したわけではない。いまでもやっぱり姿を見かける アプローチ方法の中でもっとも目立つのが、“相手からいきなり声をかけてきて親しくなる”パターンだ。 「ハロー、どこから来たの? なに、日本?そうかい、会えてうれしいよ」 「景気が悪くて大変だね。タイ人として同情するよ」 その後は、 「よく日焼けしてるね。まるで君はタイ人のようだ」 「君は英語が上手だね。ほかの日本人とは違うよ」 と、いきなりホメ始める。 親切な見知らぬ男はスラックス、ワイシャツ、携帯電話などで身を固めたキチンとした身なりをしており、外見からは怪しさを感じない。それどころか、「私はポリスマン」 「私はタイ航空の職員」 「トヨタで働いていた」 など、社会的地位もあるように言って安心させたりもする。 さて、こうして近づいてきた悪人たちは旅行者を安心させる(あるいは舞いあがらせる)と、具体的にダマシ話を進めはじめる。それらの話も、あとで冷静に考えればけっして納得できるものではないのだが、どういうわけかみな一様に話を信じてしまう。 彼ら悪人たちの口車に乗せられた人たちは、全員が口をそろえてこう言う。 |
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