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エクスプレスボート
詳細観光案内2

by 藤井伸二+ブライアン

 

クルンテープ橋からタークシン橋へ

 チャオプラヤー川下流にあるエクスプレスボートの始発点は、シャム湾にそそぐ河口の約30q手前、チャルン・クルンの通り沿い、クルンテープ橋の手前にあるワット・ラーチャシンコン船着場だ。
 クルンテープ橋は最近になって新たに架けなおされ、旧来あった跳ね橋は改修を受けたが、今も通行は可能だ。

 ボートはこのワット・ラーチャシンコン船着場から約35の船着場を経由して、終点のノンタブリーまで進んで行く。始発から終点までの所要時間は約1時間30分と長丁場の旅だが、船酔いの心配はほとんどない。小型の船だが、船体は意外と安定しているのだ。

 ボートは運行予定表にあわせて離岸する。各船着場での正確な時刻表はないが、始発だけは定刻を守っている。
 便数は朝夕の通勤時間帯に多く、この間は5分以上待つことはない。その一方で日中は少なく、場合によっては20分以上待たされることもある。

 それでは名所の解説に移ろう。

 ボートが走り始めてすぐ左手に見えてくる教会は、1910年に建てられた第一長老教会派教会だ。
 建物の外壁に刻まれた建造年が肉眼でも見えるはず。

 このあたり、始発点からロイヤル・オーキッド・シェラトン・ホテルにかけては、列国の帝国主義と同時に上陸したキリスト教伝導者や信者たちの教会や墓地が目立つ一帯になっている。
 川面からはよく見えないが、こみいった川沿いの路地を歩いてみると、あちらこちらに十字架が見え隠れしている。

 しばらく川を逆上ると、右手に日本人団体客がよく利用するメナム・ホテルが見えてくる。この旅で最初に目にする大型建造物だ。

 進行方向前方に見える橋は、タークシン大王像とサートーン通りを結ぶタークシン橋(左)。

 橋の手前右側には、ユーモラスな建築様式で有名なワット・ヤンナワーが建っている。船の形をした寺院が船の上から見えるだろう。

 

 

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